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2013/10/30

再び、ハイルプール

 すっかり更新が滞っておりました。前回が、英国オックスフォード大学でのワークショップへの参加予告だったので、はや半年以上経過してしまいました。この間、学会発表などを通じていろいろな方のご意見を頂戴し、またとくに印パ国境を挟んで反対側、インド・ラージャスターン州のタール砂漠で調査を続けているイギリス隊とは継続的に情報交換をするようになりました。彼らの成果はすでに公表されているので、ここで紹介したいと思います。
 またわれわれの方でも、2012年9月の調査で得た年代測定試料の処理・年代測定が完了しました。結果については、正式に論文として発表することに成りますので、ここでお知らせすることはできません。もう少々お待ちください。なお、100%期待通りというわけにはいきませんでしたが、インド側でのイギリス隊の成果と照らし合わせて納得の行くものですし、何より、ここパキスタンにおいては初めてとなる重要な成果であることは間違いありません。

 そして、年代測定結果を含めた論文をまとめるにあたって、出土・採集石器の詳細を明らかにするために、再度、ハイルプールのSALU(シャー・アブドゥル・ラティーフ大学)に来ております。今回は短い日程なので、博物館での資料調査に専念する予定ですが、幸いにも、ヴィーサル教授の後任の新館長マストゥール・ブハーリー教授(女性です)のご配慮で、エアコン付の一室を専用にあてがっていただきました。
 出土・採集石器は、マッラー教授、ヴィーサル教授のご配慮で次々に運び込まれてきますので、分類・記載・計測・写真撮影を行なっていきます。


 なかなか外を散歩する時間もありませんが、作業部屋の外は水牛がのんびり草を食んでます^^


 引き続き、こちらでの様子を報告していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

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