あけましておめでとうございます。
前回の投稿が夏季調査開始時だったので、丸4ヶ月以上も音沙汰なしでした。申し訳ありません、いろいろと忙しかったので(言い訳)。
さてこの間、夏季調査はもちろん無事終了しました。3地点に4ヵ所の調査区を設定して発掘、初期の目的を達成しただけでなく、予期した以上の成果が得られました。現在は、発掘調査で得られたサンプルの分析(年代・堆積)および発掘調査データの整理を行なっているところです。
また2012年10月からは、3Dレーザー・スキャナを利用した石器の三次元計測と解析システムを確立するための作業にも取り掛かりました。
さらに2012年12月から2013年1月にかけて、私(野口)は、アラビア半島南部のオマーンで遺跡分布調査に従事してきました。詳しい成果はまだ公表できませんが、ここでも「南回りルート」に関連する知見が得られました、とだけ言っておきましょう。
そしてオマーンから帰路、インド南部の重要遺跡、ジュワラプーラム遺跡群を、インド側の調査代表である、カルナタカ大学のラーヴィー・コリセッター教授のご案内で、訪問することができました。ここでは、なんと本物のYTT(新規トバ・タフ)を見て、触って、サンプルを取ってくることができました!!
一連の調査や分析の経過や成果については、順を追って紹介していきたいと思います。できる限り定期的に更新できるようにしたいと思いますので、もう少々お待ち下さい(材料は、たくさんありますので...)。
写真は、ヴィーサル・ヴァレーでの夏季調査風景。砂丘を構成する砂層から、念願の旧石器を発掘することができました!!
こちらは、砂丘の形成年代を知るための深掘りトレンチ。ここでも、狙い通りに砂丘の層序を捉えることができました。
地層を確認して、サンプルを採取する下岡さん。現在、日本国内で分析中です。
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