3月23・24日の2日間にわたって、東京・池袋の古代オリエント博物館を会場として開催された、「平成24年度 考古学が語る古代オリエント/第20回西アジア発掘調査報告会」で、2012年2月と9月に実施したヴィーサル・ヴァレーでの発掘調査について報告してきました。今回は、日本において発掘調査について報告する最初の機会ということで、発表時間の制約もありましたし、調査の背景から経緯、現在進行中の分析の途中成果までを簡潔(?)にまとめて発表させていただきました。もっと、現地の様子や調査の実態を詳しく知りたいと言う方は、先にご案内いたしましたインド考古研究会例会へ、ぜひお越しください。こちらでは、現地の様子など多数の写真にて詳しく報告させていただく予定です。
それはさておき、今回の報告会では、日本隊による多数の発掘調査プロジェクトの成果が報告されました。調査の対象となる遺跡の性格や時代は多様ですが、最新の機器や方法を導入して海外隊の調査と比肩できる成果が次々と報告されています。大いに刺激を受けると同時に、予算・人員的に規模が小さな(小さ過ぎる;)本プロジェクトでも導入可能な方法を考えるよい機会となりました。
また本プロジェクトは、パキスタン、南アジアでの調査でありますが、同じく低緯度の乾燥砂漠地帯で進められている調査の報告などは、比較研究の上でも大いに参考になります。
今後とも、継続的に調査成果をこの報告会で発信できるようにがんばって行きたいと思います。
なお、報告会の資料集は西アジア考古学会で頒布中です。
(報告風景の写真は、下岡順直氏にご提供いただきました。ありがとうございますm(_ _)m)
追記:PC版では、ページ右側のコラムに、学会・研究会発表情報、新刊書籍等、プロジェクトからの発信に関する情報を掲載するようにしました。ご参照ください。
(報告集の表紙)